HAL財団

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WEB版HALだより「テキスト版」

2025年3月18日号(通算24-51号)

第20回HAL農業賞贈呈式を開催!

2025年3月7日、JRタワーホテル日航札幌で第20回HAL農業賞贈呈式を開催しました。今年の受賞者は、地域の子どもに自分の作ったおコメを給食で提供したいと網走市の畑で稲作にチャレンジしている福田農場の福田稔さんに「HAL農業賞優秀賞 フロンティアチャレンジ賞」を、また地域の材料をとことん活かし、旗艦店、本店など6店舗全店の商品すべてを十勝産の小麦100%使用し、まさに十勝のパンを製造している株式会社満寿屋商店に「HAL農業賞優秀賞 地域連携企業賞」を、そして「HAL農業賞優秀賞 優秀経営賞」を北見市留辺蘂で玉ねぎを中心に畑作経営を続け、それに加え地域で守り続けたい作物として「白花豆」を栽培し、多くの農家、他業界をも一体化し地域特産を作り出している株式会社森谷ファームに差し上げました。




表彰状贈呈式は、HAL農業賞アンバサダーでフリーアナウンサーの渡辺陽子さんの司会で始まり、HAL財団理事長の磯田憲一から各賞、各社の授賞理由、そして今回までの20回の顕彰で延べ93の団体・個人(企業、農事組合、グループ、学校、個人)にHAL農業賞を贈呈し、受賞された皆さんは今も先頭を走り、農業界をけん引し、地域で核となる事業を行っていることが紹介されました。






表彰状授与では、福田農場の福田稔さんと真和里さん、満寿屋商店からは杉山雅則さん杉山恵子さん、旗艦店麦音の店長で常務取締役の天方慎治さんはコックコートで。そして森谷ファームの森谷裕美さんは和装での参加でした。
また、今までHAL財団の内勤などで参加できなかった職員も全員参加しました。


第15回までは、それまでの受賞者の皆さんをご招待しての表彰状贈呈式と祝賀会を行ってきましたが、コロナ禍でこのような式典を開催することが社会的にも非常に難しくなってしまいました。第16回のHAL農業賞贈呈式は、受賞者のもとにHAL財団理事長他、ごく少数のスタッフが赴き、表彰状を持参し贈呈式を実施したこともありました。

今回の贈呈式には、第1回HAL農業賞優秀賞を受賞した興部町のノースプレインファーム株式会社の大黒宏さん、そしてHALクロストークセッションなどで私たちと一緒に仕事をすることが多いアサヒバイオサイクル株式会社から代表取締役社長の千林紀子さん、アグリ事業本部長の上籔寛士さんも駆けつけてくれました。


表彰状贈呈式のあとは、受賞者そしてゲストの皆さん、財団役職員の交流の場を設けました。アサヒバイオサイクル(株)の千林社長の乾杯のご発声でスタート。和やかで楽しい歓談の場になりました。
もちろん乾杯はアサヒビールの「スーパードライ」をご用意し、懇談が賑やかに進みました。




懇親会では、渡辺陽子アナウンサーから受賞者はもちろん、奥様や同行者の皆さんに「一言」を突然お願いすることに。
突然のフリにも関わらず、皆さん思いを込めたスピーチを行ってくれました。聞いている私たちもジーンとするようなお話もありました。この様子は、後日公開するWEB版HALだよりの動画にしっかりと収録していますので、もう少しだけお待ちください。




また、会場となったホテルの系列ホテルが帯広にもあるとのことで、今回のお料理には特別に帯広から満寿屋商店のパンもメニューに加えられ、満寿屋商店の天方さんがパンの解説をしてくださいました。




授賞のポイントなどをお話する、選考委員の竹林孝さんと三部英二さん。




2005年に第1回を開催したHAL農業賞。今回の第20回で一つの区切りをつけることになりました。
今まで差し上げた表彰は延べ93(企業、団体、学校、個人を合わせ)。
その多くが、今も北海道農業の先頭を走り続け、また地域の中核を担っています。今後は、今までの受賞者の方と一緒にそのノウハウを伝えることなども行っていきます。
これからのHAL農業賞は、必ずしも毎年開催ではありませんが、変わらず北海道農業の経営に目を向け、農業経営を力強く推し進める活動を行っていく予定です。

HAL財団 企画広報室
上野記

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