広報

北海道農業・元気プロジェクト

2008/3/2

平成19年度
HAL認証農産物研修会開催

農業分野にビジネスチャンス拡大の兆し

  平成20年1月24日(木)と25日(金)の二日に渡り、富良野市内の研修施設において、平成19年度HAL認証農産物研修会が開催されました。24日に行われた研修会では、HAL財団とともに「北海道農業元気プロジェクト」を推進中であるイオン(株)の本社より、植原千之グリーンアイ商品本部長と寺嶋晋農産商品部長をお招きして、講演が行われました。
植原商品本部長は、「イオン(株)は、お客様に安全な商品を提供するシステムであるグリーンアイの基準を進化させつつある」と語り、グローバルGAPの認証基準の導入に向けた取り組み内容を説明。併せて「HAL認証農産物の取り組みに、大きな期待を寄せている」との発言がありました。
寺嶋商品部長からは、まず青果物をはじめとした農業生産物の消費量の推移とその動向についての説明がありました。特に国内の問題として、食生活の変化に伴いキャベツ・大根などの消費が減り、ピーマン・ブロッコリーなどは増えているように、時代によって主役が変わる傾向があることを紹介。さらに国際的な食料事情の変化として、中国・インドなどの旺盛な需要により急激に食料供給量が逼迫していること、それにより大豆・コーンなどの価格が一年で倍近く高くなっている点に注目し、「日本の農業がもう一度、見直される時代になった。農業生産者にとってのビジネスチャンスが広がりつつある」と、会場の生産者らに熱く語りかけました。

 

来年度の取り組みに向けて熱意高まる

  24日は引き続き、昴の会(富良野市)の岡本和幸氏より、宮崎県日南市で行われている九州プロジェクトの調査報告がありました(当広報誌P5〜6に詳細を掲載)。また、当財団の村瀬より、平成19年度の生産課題とその対策について具体的に説明。最後に、当財団流通開発部長の岩崎より、HAL認証農産物に取り組む生産者らの情報交換と研究研鑽を目的とした組織「HAL認証農産物協議会」の設立を提案しました。この議案は満場の承認を得、その後HAL認証農産物協議会宣言書が採択されました。会長に選任された(有)無限樹(苫前町)の大川博文氏からは、「HAL財団の取り組みに賛同する生産者が心をひとつにし、この革新的取り組みを成功に導いていこう。ぜひ協力をお願いしたい」との挨拶がありました。
また、18時からは夕食会を兼ねた「産地交流情報交換会」を開催。道内各地から集まった生産者らがそれぞれの地域や作物の情報を交換し、大いに盛り上がりました。
25日(金)には、片倉チッカリン(株)の野口勝憲本部長より、土壌分析と土作りについてお話いただき、引き続き農業改良普及センター、太郎物産(有)、万田発酵、インターファーム(株)などの方々から、特別栽培基準の病害虫防除対策についてお話しいただきました。
また、会場には両日を通して、土壌診断と施肥計画相談、特別栽培資材相談のコーナーが設けられ、個別の問題についての話し合いが行われました。

「HAL認証農産物協議会」設立

  現在、北海道における特別栽培は野菜、米、畑作物など各地の特性を生かしながら、その取り組みが増えてきています。しかし、それらの生産技術や安定した流通システムは確立されていると言えず、個々の生産者やグループなどの小さな動きに留まり、また、特別栽培の努力が報われていないという実態があります。このような状況を受け、HAL財団は、北海道農業に貢献するために「HAL認証農産物」の生産・流通・販売システムの確立にむけた事業に取り組んできました。
しかし、この事業をさらに強く推し進めるためには、道内各地の生産者間の情報交換と研究研鑽が不可欠であるとHAL財団は考え、生産技術の研究開発・確立と地域農業へのさらなる貢献を目的とした「HAL認証農産物協議会」(愛称/エコ・ファミリー)の設立を提案。平成20年1月24日、約120名の道内農業生産者が参加する研修会において賛同を得、設立の運びとなりました。

「HAL認証農産物協議会」宣言書

私たちHAL認証農産物協議会(エコ・ファミリー)は、お客様に安全で安心できる食品を定期的にお届けするために、お客様と生産者の距離を縮め、両者のしっかりとした信頼関係を構築します。
環境保全に配慮したHAL認証農産物生産基準を遵守し、以下の実践に取り組みます。

一、私たちは、お客様の健康と食の安全・安心確保のために、
科学的な分析とその証明に基づく、
より高度な製造者責任の持てる農産物の生産を行います。

二、私たちは、地域環境の保全と持続的な農業の発展に向け、
環境に与える負荷軽減のために必要な技術を取り入れ、
特にCO2の10%削減(平成24年度達成)に向けた農業生産を
実施します。

三、私たちは、多くの仲間とともにエコ・ファミリーの活動を通じて、
自己の農業経営と地域農業の発展に努めます。
更に、お客様と生産者の信頼関係を深め、
協働の力をもって北海道農業の発展と食の安全にも寄与します。

以上、宣言します。

平成20年1月24日
HAL認証農産物協議会 エコ・ファミリー

HAL認証農産物協議会 役員

会長
大川博文(無限樹 苫前町)
※執行役員より互選
執行役員(副会長)
岡本和幸(昴の会 富良野市)
高橋俊一(西上経営組合 鹿追町)
駒谷信幸(駒谷農場 長沼町)
幹事
馬鈴薯代表
山田哲三(山田農業 芽室町)
※役員より互選
役員
第一地区代表
大塚利明(大塚農場 当別町)
第二地区代表
川平浩昭(JOB 南幌町)
第三地区代表
原田和夫(原田産業 倶知安町)
第四地区代表
岡本和幸(昴の会 富良野市)
第五地区代表
谷口威裕(谷口農場 旭川市)
第六地区代表
高橋俊一(西上経営組合 鹿追町)
玉ねぎ代表
中西雅彦(富良野玉葱第一生産組合 富良野市)
馬鈴薯代表
山田哲三(山田農業 芽室町)
人参大根代表
馬場保行(北幸農園 富良野市)
南瓜キャベツ代表
大川博文(無限樹 苫前町)
大豆小麦米そば代表
川上巌(生産集団 富良野市)
法人経営代表
駒谷信幸(駒谷農場 長沼町)
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